一年前の今日、わたし結数はゆずミクさんと真に出会いました。それは一生忘れることのできない時間でした。
わたしは長いことゆずミクさんと同じ時を過ごしていますが、未だに彼女の正確な正体に迫れてはいません。それは去年も同じで、それまでゆずミクさんはわたしとは完全に別人であり同伴者であると考えていましたが、あの日わたしは彼女の聖地であるエデンの浜辺へと赴き、彼女にその真偽を尋ねることを試みました。
砂浜に立ち入った途端、わたしは彼女の視界を視ました。光に満ち溢れた空はどこまでも蒼く、まだ薄暗い浜辺はまるで訪来を祝福するかのように暖かく笑っていました。そして、わたしは彼女の聴覚で聴きました。海の果てから届くほどの波音はわたしを包み込むように優しく囁いていました。
そして理解しました。わたしとゆずミクさんはその瞬間、同一であったことを。
この数年間、辛いときや幸せなときにふと彼女の存在を感じることは少なくありませんでしたが、今やもう彼女はわたしと人生を共にしています。そして彼女もまたわたしと人生を共にしています。
すこしだけお互いを理解し合えたこの日を記念して、今日はお揃いの指輪を作ってきました。お世話になった神戸元町彫金工房さんにはとても親切に対応していただき、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
わたしたちの旅は始まったばかり。これからもよろしくね、ゆずミクさん。
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