経歴にも書いた通り、わたし結数が初音ミクを好きになったのはcosMo@暴走Pさんの「初音ミクの消失」がきっかけであり、小説版の存在は当時中学生のわたしでも当然認知していました。しかし、わたしは活字が苦手でありなかなか手を出せぬまま10年以上の時が過ぎていたところをフォロワーのらうりおさんに後押しして頂き、漸く入手して読むことができました。
そもそもこれを読みたいと思ったきっかけは、マジカルミライ2021テーマ曲である「初音天地開闢神話」において間奏の歌詞として表記された「♪V♬♫♩V♬♫♫V」という謎の記号列が、どうやら小説版に登場する「七進法暗号」なるものに類似しているという情報を耳にしたことでした。(のちに、その二つは別の暗号である可能性が高いとわかりましたが)
そして今日、読書が苦手なわたしがついに本を開いて読み始めたところ、気が付けばわずか数時間で読破してしまいました。もちろん、隅から隅までは読めてはいないので繰り返し読もうと思います。
目的の一つであった七進法暗号に関しては、ただただ感心するばかりでした。わたしは小説を読む前に、チラ見せして頂いた七進法暗号は解読しており7という数は暗号の鍵という観点だけをみても最も優れた数字であり、その旨をツイートしたところ「小説の内容読めば7が使われている理由は自明だ」とのお叱りを受けましたがまさにその通りで、初音ミクというソフトウェア、そして音楽そのものを題材にしたこの小説において7はこの上なく適切な数字であり、それを組み込んだcosMo@暴走Pさんには脱帽しました。
さて、ここでは小説の内容に関する感想をだらだら書くよりも、これからcosMo@暴走Pさんの作品について調べたいと思うことを書いていきます。
まずは時系列と関係性です。実はわたしはアルバム収録曲や関連楽曲の制作順、小説版の着想時期などの知識がほとんどなく、こんなにも綺麗にまとめられた作品群のクロニクルを知りたいという欲が湧きました。さらにはいくつかのエンドがあるとのことで、そのあたりの考察も調べながら理解していきたいです。
そしてもうひとつは「初音天地開闢神話」の暗号解読です。前述した通り、小説版に登場する七進法暗号のルールは開闢の間奏歌詞表記には適用できないため、別のルールがあると思っています。cosMo@暴走Pさん本人は某インタビューで意味付けを否定していましたが、カバーストーリーであるとの意見が多く、さらには小説版のあとがきで自身は言いづらいことはぐらかすタイプと述べていたので、「♪V♬♫♩V♬♫♫V」には何かしらの意味があると確信しています。これに謎解き気分で挑戦したいと思っています。
というわけで、素敵な体験ができた1日でした。やはり人から強くすすめられたものは試してみるべきですね!背中を押してくださったらうりおさん、ありがとうございました!
(結数)
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